排気ガスがきれいになるよう工夫された「市バス」です

昨今の環境問題への関心の高さを反映して、路線バスでも地球環境に配慮したものが数多く登場しています。アイドリングストップ装置などもその一例ですが、ここではもう一歩進めて走行時の排出物の浄化を狙った低公害バスをご紹介します。大阪市交通局にはディーゼル電気式・蓄圧式の2種類のハイブリッドバスと天然ガスを燃料として走る天然ガスバスがあります。ハイブリッドバスの場合、渋滞などの道路状況や運転者のクセなどもあって、なかなか所期の目的に達しませんが、交通局では「環境に優しいバス」を目指しています。

ディーゼル電気式ハイブリッド・バス
日野自動車が排出物の浄化・省エネルギーなどを目的に開発したHIMR(ハイエムアール・Hybrid Inverter controlled Motor & Retarder system)。エンジンに直結したモーターを、減速時には発電機として使用することによって走行エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄えておき、加速時にはその電気エネルギーでモーターを回して駆動力の助けとするシステムです。それによって、省エネと同時に、加速時などに多く排出される有害物質の減少を狙っています。乗用車と同じ12ボルトのバッテリを床下いっぱいに25個も積んでいます。

畜圧式ハイブリッド・バス
減速時のエネルギーを蓄えておき、加速時に利用するという考え方はディーゼル電気式ハイブリッド・バスと同じです。減速時に油圧ポンプで作った圧力をタンクに蓄え、油圧モーターを使って加速をアシストします。大阪市交通局では、ふそうのMBECS(エムベックス・Motor Brake Energy Conservation System)・日産のERIP(エリップ・Energy Recycling Integrated Power Plant)を導入。このうち日産・ERIPは機械式オートマチック車でした。

天然ガス・バス
一般的なバスが軽油を燃料としたディーゼルエンジンを動力として走行するのに対して、家庭で使われている天然ガスを圧縮したガス(CNG=Compressed Natural Gas)を燃料としたエンジンを搭載したバスです。黒煙は全く排出せず有害物質も非常に少ないなどの利点がありますが、ガスの充填設備が必要で走行可能距離も短いなどの問題もあり、設備・条件の整った営業所にのみ配置されています。

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